薬剤科のご紹介
部門目標
- ①診療部門への積極的な貢献を進め、患者さんに満足して頂ける医療を提供する。
- ②業務改善を実施し医療安全を推進、また病院経営に貢献できるように努める。
業務内容
調剤業務
当院は外来受診された患者さんのお薬については院外処方せんを発行していますので調剤業務は入院患者さんが主となっています。電子カルテシステムが稼働しており薬袋印字機、自動錠剤分包機、散剤監査システムと連動することで正確な調剤を行っています。
院外処方せんFAX
自動錠剤分包機
散剤監査システム
薬剤管理指導業務
病棟薬剤業務
当院では2018年7月より2病棟にて病棟薬剤業務を実施しています。
実際に取り組んでいる業務を紹介します。
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①カンファレンス参加
毎週月曜日に実施し、対象は前週に入院した患者さんです。内容は入院した経緯の把握、今後の治療方針、退院目標の設定です。カンファレンスに参加することで参加者の背景、目標としていること、医師の治療方針が明確にわかるようになり治療への参画がしやすくなりました。 - ②薬物調整
多剤併用になっている患者さんの減薬を医師、担当看護師とともに検討しています。 -
③処方日数の調節
最初は、処方日を固定する方法を考えましたが、急性期病棟では途中での薬物追加や患者の入退院も多いため、調節は困難であることがわかりました。そのため処方せんの枚数が多くならないような工夫を医師、担当看護師とともに行っています。 -
④薬の自己管理時の服薬指導
以前より病棟での服薬指導は行っていましたが、それに加えて退院が近づいてきた患者さんに対して、自宅にてどのような薬の管理を行っていたのかを聴取し、患者さんそれぞれにあった管理方法の提案、服薬指導を実施しました。お薬カレンダーで管理する患者さんに対しては、入院時に一緒にカレンダーへのセットを行っています。 -
⑤集団プログラムへの参加
現在実施しているプログラムはSPP、ぐっすりプログラム、依存症プログラムの3つです。-
SPP(Self Partner Program)~統合失調症との上手な付き合い方を知ろう~
統合失調症の患者さんに病気のことを知ってもらうために行われています。統合失調症ってどんな病気なのかということから始まり、再燃・再発に関して学び、それぞれの回で終わらないところは宿題として行い、最後には参加した患者さん個々でセルフモニタリング表とクライシスプランの作成まで行います。薬剤師は再燃しないために薬がどのような役割を担っているか、どのような薬があるのかなどの話を行います。 -
ぐっすりプログラム
臨床心理士が中心となり、睡眠とは、正しい睡眠の取り方などの話を行います。その中で薬剤師は睡眠薬の種類、どのような薬があるのかなどの話を行います。 -
依存症プログラム
ARP(Alcohol Rehabilitation Program)を主に行っています。ARPは当院では初めての試みであるため、NHO久里浜医療センターやNHO肥前精神医療センターで使用していた題材をもとに医師、看護師を中心に多職種(薬剤師、臨床心理士、作業療法士、精神保健福祉士、事務職員)で毎週会議を行いながら当院に適したプログラムになるため検討を重ねています。
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SPP(Self Partner Program)~統合失調症との上手な付き合い方を知ろう~
その他の業務
薬物血中濃度モニタリング
抗MRSA薬(対象薬:バンコマイシン、テイコプラニン)を開始する際、医師と連携して処方提案などを行っています。
院内感染対策チーム
感染症専門医、感染認定看護師、臨床検査技師等と連携を取りながら、入院されている患者さんに抗菌薬が適切に使用されているかどうか検討しています。
また、抗菌薬の適正使用を通じて院内感染の予防に努めています。
栄養サポートチーム
医師、看護師、管理栄養士等と連携を取りながら、入院されている患者さんの栄養状態をより良くするための活動を行っています。
褥瘡対策チーム
医師、看護師、管理栄養士等と連携を取りながら、入院している患者さんの褥瘡予防に参画し、薬剤師は治療薬の提案等を行っています。
看護学校講義
上越看護専門学校において看護学校生に薬理学の講義を行っています。