インタビュー・対談「〇〇の部屋」

職員による対談の様子をご紹介します。
当院の新たな一面を知ってもらいたいという想いを込めた企画となっています。
ぜひご覧ください。

最新インタビュー

第5回 久美子の部屋 高橋看護師長 meets 藤﨑副医療福祉相談室長

2025年8月19日

インタビューの様子1

対談前 ~ 会場のサイダットルームで ~

高 橋:まず主旨からよく分かってないんですけど大丈夫ですか。

広報部:職員紹介ですかね。外部の方に、どういった職員がいるのかを分かってもらうための企画です。

藤 崎:今回にあわせて過去回をあらためて読みましたけど、みんな自由にしゃべってますよね。

広報部:まぁ、NGワードとかあれば編集でカットするんで大丈夫です。

インタビューの様子2
インタビューの様子3

高橋看護師長 meets 藤﨑副医療福祉相談室長

高 橋:じゃあ、はじめましょうか。何を聞こうかな。藤﨑さんはさいがた何年目になりますか。

藤 崎:私が来たのが2009年からなので、もう16年目ですか。1年目から医療観察法病棟を担当させてもらって、その時は兼務で精神科デイケアも担当していました。

高 橋:医療観察法病棟の移り変わりというか、スタッフはだいぶ変わりましたか。

藤 崎:変わりましたね。それこそ私が入ったばかりのころは、看護師さんたちもいろいろな精神科を経験されてきたベテランの方ばかりで、ソーシャルワーカーも4人で病棟を担当していました。

広報部:今は何人で担当されているんですか。

藤 崎:今は2人ですね。

広報部:前の方が多かったんですね。

藤 崎:ソーシャルワーカー全体の数は増えているんですけどね。2018年に村上先生、佐久間先生がさいがたに来られて、アディクションにもすごく力を入れるようになりました。そこから他の病棟の患者さんも増えてきて、ソーシャルワーカーとしてやることの幅というか分野が増えてきたんです。それで医療観察法病棟だけでなく、他の病棟にも担当を割り振るようになりました。

高 橋:ソーシャルワーカーの方はいつも大変そうにされていますね。2人しかいないのに患者さんの外泊の同行にも行ってもらっていて、業務も増えているのでなんか申し訳ないなって思っています。

藤 崎:そこは高橋師長のおかげで、病棟の看護師さんに助けられています。外に出てこそ調整できる部分もあるので、本当はもうちょっと外に出たいなと思いもあるけど、やっぱり2人でやっていると厳しいところもありますね。

高 橋:さいがたは多職種連携に力を入れてやっているので、看護師の人数が少なくて困ったときには、ソーシャルワーカーの方だけでなく心理療法士の方にも助けられています。特に医療観察法病棟はそういった連携する形が最初からできていましたね。

藤 崎:私も最初の1年目から連携の取りやすさを感じていました。その経験があったので、他の病棟でもどうすればうまく連携できるかといった考えの軸にすることができたのは有難いです。

高 橋:さいがたの良さって、精神科も重症心身障害も脳神経内科も、一緒に頑張っていこうという雰囲気があることだと思います。私たちは普段病棟の中にいるので、なかなか他のところが見えないですけど、そういうところをもう少し見えるようになると嬉しいかな。

藤 崎:ソーシャルワーカーがいる医療福祉相談室も、精神科と脳神経内科で隔たりがあったりして、お互いに情報を知る機会がなかったんです。今は情報交換をしながら、それぞれの連携をどうしていこうかと話していて、小さい中でも変えていこうとしているところです。

高 橋:看護師は大所帯で人数も多いので、病棟が違うとなかなか会えない。もっと顔を見てコミュニケーションが取れるようになればいいですね。でも、本当にいろいろな職種が活発にコミュニケーション取れているし、取りやすい雰囲気があります。私は県外から来た人間ですけど、穏やかで優しい人が多くて、新潟県の県民性なんですかね。新しい風も受け入れてくれて、柔軟性もあるからすごいと思う。

インタビューの様子4

高 橋:なんか仕事の話ばかりになっちゃった。つまんないかな。プライベートも聞いてみましょうか。藤﨑さんはいつも穏やかで笑っていて、怒っているところをあまり見たことないんですけど、気分転換とかどうしてるんですか。

藤 崎:子どもがバスケをやっているので、一緒にやったり応援に行ったりしていますね。あ、そうだな。バスケの応援で子どもに野次を飛ばしたりするので、そこで発散できているのかもしれません。あと、休日は美味しいものを食べようって思っています。

高 橋:新潟は食べ物美味しいですよね!この前、病棟のスタッフが地元の食べ物ってことでクジラ汁を作ってくれて、めちゃくちゃおいしかったです。新潟県の方は皆さん食べるんですか。

藤崎・広報部:いや、あまり・・・。

高 橋:え、そうなんですか。郷土料理で食べられているのかと思ってました。

広報部:新潟県は他県を跨ぐくらい縦に長いので、結構地域に差がありますよね。

高 橋:こっちに来るまで新潟県が上越・中越・下越って分かれていることも知りませんでした。クジラ汁はおいしかったんで、ぜひ食べてみてください。

藤 崎:今度、食べてみますね。

インタビューの様子5
インタビューの様子6

高橋看護師長 meets 樋掛副心理療法室長

樋 掛:お疲れ様です。

高 橋:あれ、お疲れ様です。どうしたんですか。

樋 掛:いや、なんか楽しそうにおしゃべりしてるなって思って。これ録画してるわけじゃないですよね。

高 橋:違います、違います。でも、録音していますよ。どうぞ座ってください。飛び入りゲストですね。今日は第1回の久美子の部屋なんで。

樋 掛:それ、今日だったんですね。

高 橋:そうなんです。それで、今はさいがたのいいところと、仕事のストレスの発散をどうすればいいかということを聞いていたんです。

樋 掛:逆に高橋師長に聞きたいんですけど、その元気ってどこからくるんですか。

藤 崎:常にフル回転な感じします。私も元気の源を聞きたいです。

高 橋:えー、元気ない時もありますけど。止まったら死ぬのかもしれない。基本的にポジティブなんでしょうね。あと、仕事が好きなんだと思います。

藤 崎:それは感じます。なんでも真っ先に自分から動かれているっていう印象があって、その雰囲気につられてみんな一緒に動くみたいな感じはあると思います。

樋 掛:楽しんで仕事されている感じはすごくありますね。

高 橋:楽しまないと続かないと思うし、スタッフが楽しいと患者さんも楽しいじゃないですか。特に、病棟の看護師長になってから意識していることがあって、上に立つ人が辛い顔してると、スタッフもすごく気を使ってくれるんですよね。自分たちが苦労かけちゃったんじゃないかとか、疲れてるんじゃないかとか。それがあるので、意識して辛くても笑っていかなきゃいけないな、そうじゃないとスタッフのモチベーションも上がっていかないかなと思っています。

樋 掛:そのためのルーティーンとかあるんですか。

高 橋:スタッフといろいろな話をするようにしていますね。仕事以外の話もしていて、さっきの新潟の郷土料理の話とか、お家のこととか、人と話すことでストレス解消できています。秘訣は「どうでもいい話をする」ですかね。

樋 掛:すごい、どこにも害がないことですばらしいです。仕事の話しかしない相手に、いかに仕事じゃない話をするかっていうことが難しいと思っています。「天気いいですね」とか話してもつまんないじゃないですか。

高 橋:何に興味あるかなんて分かんないですもんね。特に病棟とか人数多いところだと、みんな同じ話題に食いつくわけじゃないし、元気ある人もない人もいるし。元気なさそうな人がいたら、そっちに向かって話しかけてみたりはしてます。

インタビューの様子7

高 橋:話は変わりますが、最近はアディクションとか、児童思春期とか、院内で新しい動きがありますけど、そのあたりはどう感じていますか。

樋 掛:新しいことがどんどん入ってくるから、どんどんアップデートしなきゃいけないと思っています。初めから全部うまくいくわけではないので、うまくいかないところをどうしていくかの議論が常にされて、完成しないところがいいですね。

高 橋:完成するまでが楽しいですから。そう考えると「未完成な病院」って、すてきですね。

樋 掛:あと、やりたいことをするのに、病院が田舎にあることってメリットだと感じるんです。都会だとできないことってたくさんあるから。地域としての繋がりを活かすとか、自然を生かすということをもっとできればいいなと思います。

藤 崎:海も近いからすぐに夕日も見に行けるので、「夕日を見る会」っていうのもできていますね。

樋 掛:外から来た人がいっぱいいることもいいことだと思います。地元だと海が近いことが当たり前になっていて、それがいいことだっていうのが分からないじゃないですか。

藤 崎:見学に来た人とかに、病院のイベントでそんなことできるんだって言われることも多いです。

高 橋:病院の取り組みをたくさん発信しているところもいいことですね。精神科って、気づかないうちにどんどん閉鎖的に、内向きになってしまったりするので。それだけは避けたいなと思います。

インタビューの様子8
インタビューの様子9

高橋看護師長 meets 佐久間院長

佐久間:お疲れ様です。

高 橋:佐久間先生!お疲れ様です。どうされましたか。

佐久間:楽しそうな姿が見えたので寄ってみました。「久美子の部屋」ですか。

高 橋:はい。記念すべき第1回です。

佐久間:そうですか。テーブルにあるこの鳥はマスコットですか。

広報部:患者さんが作られた作品で、たまたまあったので置いてみました。

佐久間:名前つけて、マスコットにしたらいいですね。

高 橋:まさか1回目で、こんなにゲストが来ていただけるとは思っていませんでした。

樋 掛:間違って乱入しちゃっただけなんですけど。

高 橋:いえいえ、有難いです。さいがたのいいところとか楽しさを話していただけるので。

佐久間:じゃあ、引き続きお願いします。私は別の会議があるので失礼しますね。

高 橋:ありがとうございました。

インタビューの様子10

高 橋:結構長い時間話しましたね。大丈夫ですか。あまり長くなると中嶋さん(広報部)が編集大変ですよね。色々カットしてもらわないといけないから。でも、こうやって普段ゆっくり話せない人と話すのは、本当に楽しいと思いました。

藤 崎:気分転換の方法とか、プライベートなところも話しましたね。

高 橋:ちなみに樋掛さんの気分転換の方法ってなんですか。

樋 掛:私もいろいろな人とどうでもいい話をすることが好きです。毒を吐くこともありますけど。

藤 崎:そこはみんな一緒ですね。

樋 掛:一番のリフレッシュは、病院に関係のない人と話すことですね。病院の人とだとどうしても仕事のことになってしまって、発想が狭くなってしまう。この前も、異業種交流会っていう起業した人たちの集まりみたいなものに参加したんですけど、めちゃくちゃ面白かったです。どうやって自分たちの魅力を上げるかという話で、周りから何を求められるかなんて二の次だって。まず、自分たちが何をやりたいかを考えて、それが8割だって言うんです。私たちは逆じゃないですか。今度、その逆転の考えを病院の中で活用したいなと思いました。

藤 崎:それも楽しみながら仕事ができるようにするために必要だと思います。

高 橋:話を聞いていると、さいがたって活動的で、動かないと死んじゃう人が多いかもしれませんね。

樋 掛:病院として在り続けるには、変わり続けるしかないんだと思います。今はそういう想いを持っている人がたくさんいて、固まってしまっている部分もなんとか動かしていこうしているところがいいなって感じます。

藤 崎:その雰囲気は常にありますよね。ときどき衝突もしますけど、そこが原動力になっていることもあると思うんです。

高 橋:確かにぶつかることも多いですね。

藤 崎:でも、それがないと自分のことを振り返る機会にもならないですし。

高 橋:あらためて、いろいろな人が必要だなと思います。

藤 崎:今日も飛び入り参加で盛り上げていただいた人もいるので。

樋 掛:いやいや、すいません。

藤 崎:ありがとうございます。

高 橋:これがさいがたの強みなんだと思います。今日はありがとうございました。

インタビューの様子11