病棟のご紹介

南1病棟/精神科急性期病棟

南1病棟は定床50床で、個室が22室(保護室10室含む)と4人部屋が7室です。保護的な療養環境が必要な急性期の患者さんが入院する病棟です。入院形態も、任意入院・医療保護入院・措置入院・鑑定入院・鑑定留置・医療観察法特定病床と多岐にわたっています。新潟県の精神科救急当番の輪番にも加わっており、24時間入院受け入れを行っている病棟です。治療と看護により精神症状が改善され、にこやかに退院されていく姿にはとても感激します。
看護方式は固定チームナーシングを行っており、患者さんに対して入院から退院まで一人の看護師が担当し、継続した看護を行っております。OT・PT・心理療法・退院調整・退院前家庭訪問などを行い、幅の広い看護を提供しております。また入院中の症状だけを看るのではなく、退院後の生活も入院中から考慮して地域行政とケア会議を持つなどして退院調整も行っております。

南1病棟イメージ

南2病棟/精神科慢性期病棟

南2病棟は、病床数50床の精神科慢性期閉鎖病棟です。統合失調症、双極性感情障害などの精神疾患、精神症状や行動障害を伴った認知症の患者様が入院されています。2018年8月より治療抵抗性統合失調症治療薬であるクロザピンの治療が開始となりました。個々の背景やニーズに沿えるよう多職種間(医師、薬剤師、看護師、心理療法士、精神保健福祉士、作業療法士)で連携し、検討を重ねながらケアを行っています。また、クロザピン家族会を開催しており、ご家族で悩みや不安を共有し、サポートしていける場を設けております。患者様個々のストレングスを活かした作業療法(大規模、小規模)、疾病教育、社会生活技能訓練、地域移行準備プログラムを導入しており、退院後に患者様やご家族様が安心して地域生活を送れることを目指しています。

クロザピン

当病棟では、従来の治療では十分な効果が得られない「治療抵抗性統合失調症」の治療薬として適応が認められている「クロザピン治療」を取り入れています。毎週月曜日に医師、薬剤師、病棟・外来看護師、精神保健福祉士など、多職種が集まるカンファレンスを開き、日々のクロザピンによる効果や副作用の程度、退院へ向けた具体的な取り組みや進捗状況等の話し合いを行っています。

南2病棟 カンファレンスのイメージ

SST(社会生活技能訓練)

社会生活技能訓練は、認知行動療法に基づく精神科リハビリテーションです。自分の気持ちをうまく相手に伝えられるよう、対象者の方と医療スタッフでロールプレイを行いながら対人技能の練習をしています。内容は、挨拶の仕方や相談の仕方などさまざまです。当病棟では、「基本訓練モデル(ステップバイステップ方式)」と「問題解決法」の二つの訓練方法を取り入れており、対象者のスキルや目標に合わせて選ぶことができます。

南2病棟 SSTのイメージ

「きらきら新堀川」(地域移行準備プログラム)

長期入院の患者様に退院後の社会生活をイメージして頂くことを目的としています。プログラムに沿って疾病の理解、服薬の必要性、栄養の学習を行ったり、症状・ストレスへの対処法を共有しています。他にも、公共交通機関を利用する訓練や、福祉職員の方から福祉サービスについて教わり、退院された方から実際の社会生活についてお話して頂く場を設けています。

東1病棟/重症心障がい児(者)病棟

入院患者さんの半数が「動く重心」と言われ、強度行動障がいを有する、重症心身障がい児(者)病棟です。治療は薬物療法を中心に行われています。看護は安全な療養環境を提供し、療育指導室とともに、一人ひとりのQOL向上を図り、個々の持つ能力が最大限発揮できるよう関わりを持っています。四季折々の行事や療育活動を通し患者さんが潤いのある豊かな生活が送れるよう援助しています。
短期入院も受け入れております。ご利用を希望される方は療育指導室まで連絡をください。

東1病棟イメージ

東2病棟/重症心障がい児(者)病棟

東2病棟は重度知的障がいと肢体不自由を重複し、呼吸器管理や吸引などの医療処置、日常生活援助全般を必要とする障がい児(者)を対象とした病棟です。学生から、60歳を超えた幅広い年齢層の方が入院しておられます。
摂食機能訓練や療育活動に力をいれ、食べる楽しみや、生活を豊かにする取り組みを行っています。
また、地域の重症心身障がい児(者)の(日帰り・宿泊)ショートステイも受け入れておりますので、ご希望がありましたら療育指導室までご連絡ください。

東2病棟イメージ

15病棟・16病棟/脳神経内科病棟

パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症、脊髄小脳変性症等の神経難病と脳血管障がいや肺炎の患者さんなどが入院されています。
患者さんは疾患により様々な機能障害があり、日常生活の援助が必要になります。患者さんご自身が病気と向き合いながら、リハビリテーションに励んでいただけるよう、リハビリやソーシャルワーカー等の多職種と連携し残された機能を活かして生活を送れるよう日常生活援助を行っています。また、入院中だけでなく退院後の生活にも目を向け、地域との連携を図りながら患者さんの退院支援の実施や、レスパイト入院も受け入れています。
現在15病棟のホールにて、月に1回程度、ボランティアの方にお越しいただき、アロマケアによるタッチセラピーを実施しています。
普段寝たきりの患者さんであっても、ベッドサイドにてハンドケアをさせていただいています。

15病棟イメージ 16病棟イメージ

21病棟/医療観察法病棟

県内、唯一の医療観察法に基づいた病棟です。アメニティとセキュリティの両面に配慮し、看護スタッフを充分に配置しマンパワーは充実しています。対象患者さんの社会復帰と再犯防止を目指し、多職種(Dr、Ns、CP、OT、PSW)によるチーム医療を提供しています。対象者さまの特徴やニーズに合わせたきめ細かい治療プログラムを実施し、薬物治療と併せ、マンパワー効果やスタッフ一人ひとりの人間力を活かせる精神科看護のモデルケースとなる医療現場となっています。

21病棟イメージ

外来

外来では、診療の介助、療養相談、救急処置、外来から入院への看護、退院から社会復帰までの自己管理指導、在宅患者さんの訪問看護までの一連の継続看護を行っています。
患者さんとは短い時間でのふれあいですが、より高度な専門性を追求し、患者さんの目線に立ち、更に安心して受けられる医療・看護を提供します。

外来イメージ

訪問看護室

退院された患者さんへの訪問看護を行っています。
自宅へ戻られたた患者さんやご家族の方に、薬の飲み方について指導をしたり、日常生活で困っていることを一緒に考え地域での生活が継続できるように支援しています。
訪問すると入院生活では見られなかった自然な笑顔が見られます。
生き生きと生活されている皆さんからパワーをもらっています。