作業療法部門のご紹介
作業療法部門のご紹介
作業療法(Occupational Therapy;OT)では、身体又は精神に障がいのある方に対して、日常生活を営む上で必要となる動作や活動を用いて、病気で低下している機能の回復と改善を図ることを目的に実施しています。
身体障がいの作業療法
当科ではパーキンソン病や脊髄小脳変性症などの神経難病を中心に、1)身体機能の維持・改善、2)長期療養による機能低下の防止、3)障害のある状態でも独力で身辺動作(食事・整容・更衣・排泄・入浴)が出来るような援助、4)手工芸などを通して能力を最大限に発揮できる場の提供などにより、生活の質を高めることを目指しています。
また、障がいを克服して生活がしやすいように、様々な自助具類(例:手に障がいがあっても使いやすい箸やスプーン、食器など)の紹介や導入、意思伝達が困難な方に対しては文字盤や要求盤の使用、スイッチ類の工夫、意思伝達装置などの導入を通して、コミュニケーション手段の再獲得のための援助を行っています。
-
身障作業療法室
-
自助具例
-
文字盤例
-
視線入力装置
身障作業療法室の様子
室内の様子を360°ご覧いただけます。
精神障がいの作業療法
精神障がいの作業療法では主に統合失調症や気分障がい、アルコールなどの依存症、発達障がいの方などを対象にしています。
活動内容は革細工・籐細工・刺し子などの手工芸、ストレッチなどの簡単な運動を実施し、気分転換、生活リズムの構築、自信の回復、対人交流の機会などを目的に行っています。
入院中も『楽しさ』『やる気』を忘れずに持っていてもらうために、病棟内での楽しいレクレーションや季節の行事などを行っています。
また他職種とともに、退院準備のための病気や薬の勉強、生活指導や相談の仕方、気晴らしの方法を学習会を実施したり、調理などの具体的な活動を行い『その人らしい生き方』ができるように一丸となって取り組んでいます。
精神科スタッフのご紹介
- 作業療法士:様々な作業活動を通して、リハビリテーションを実施。
-
広く明るい精神科作業療法室
-
室内にはエアロバイクなどの運動ができるスペースもあります。
-
陶芸スペースもあります。
-
力作揃いの作品たち