CT検査のご紹介

CT検査とは

CT(シーティー)とはコンピューター断層撮影(Computed Tomography)の頭文字をとった略称です。人の体の周りを回転しながらエックス線を当て、その情報をコンピューターで処理することで体の断面像を得ることができます。
CT検査には単純検査と造影検査があります。
  • 単純検査:造影剤というお薬を使用しないで撮影を行います。
  • 造影検査:造影剤というお薬を血管内(静脈)に投与して撮影を行います。
検査する部位や目的によってかかる時間は異なりますが、準備も含めて約10分~30分です。

当センターのCT装置(Canon製Aquilion PRIME)の特徴

  1. 長く息を止めることができない方でも安心して検査を受けていただけます。
    従来装置に比べて高速に撮影することができます。目安として胸部では2秒間、全身でも7秒間の息止めで撮影することができます。
  2. 被ばく線量を大幅に軽減できる技術が搭載されています。
    通常被ばく線量を減らすと画質が低下し医師による診断に大きな支障をきたします。当センターの装置には装置メーカー独自の低線量撮影技術により、被ばく線量を減らしても画質が低下せずに診断可能な画像を得ることができます(図1)。また放射線科では撮影条件を考慮し被ばく線量の低減を図っています。被ばく線量を最適化するために推奨されている「診断参考レベル(DRLs 2015)」と比較すると、当センターにおいて胸部では約1/2、全身でも約1/2の被ばく線量で画質も維持できています。
  3. 開口径が広い設計になっています。
    腕が十分に挙上できない場合でも開口径が広いため、患者様に無理な体位を強いることなく検査が行えるようになっています。また患者様への圧迫感も軽減されています。(図2)

ORIGINAL 低線量撮影技術

胸部模擬結節入ファントム
図1 胸部模擬結節入ファントム

78cm ワイドボア

広い開口径
図2 開口径

注意事項

CT検査を受けられる方への注意事項があります。
詳細はこちらをクリックしてください。「CT検査を受けるにあたっての注意事項

造影剤について

CT検査で使用する造影剤は一般に「ヨード造影剤」と呼ばれるものです。通常腕の静脈から投与し血管を介して全身の臓器へと分布します。この分布より病気や各臓器の血流状態や血管の情報を得ることができます。ごく稀に副作用を起こす可能性があります。ただし、造影剤投与時に多くの患者様が感じる「体が熱くなる感覚」は生理的な反応なのでご心配なさらないでください。
詳細はこちらをクリックしてください。「CT造影検査を受ける方へ

CT検査の画像

撮影する領域から以下のような画像を作成することができます。

スライス位置
スライス位置の断面図

その他にも様々な断面の画像を作成することができます。

頭部、胸部、腹部のCT検査画像の見本
全脊柱、肋骨のCT検査画像の見本