院長あいさつ

平成から令和へ―私たちの目標はかわらない―

桜が咲いたと思ったら、あっという間に散ってしまい、4月だというのに雪が降りました。地球温暖化が原因だといわれていますが、最近の不安定な気候の変動はそれを裏付けているものかもしれません。
我が国における人口減少、超高齢化社会の到来は疾病構造の変化をもたらしつつあります。このような変化は、医学界においても大きな変革をもたらし始めています。iPS細胞の積極的臨床応用に代表されるように医学の発展は目覚ましいものがあります。希少疾病においても、診断技術の向上や酵素補充療法(ERT)など先進的な医療の導入は、疾病の治療手段を大きく変化させつつあるものに違いないといえるでしょう。
さて、視点をさいがた医療センターに移してみると、精神科の運営が極めて安定しつつあることがまず挙げられるでしょう。もちろん村上院長特任補佐と佐久間精神科診療部長、当院の精神科医の努力をはじめ、国立病院機構全体のご支援のたまものであることは言うまでもありませんし、最高の連携者として野村内科系診療部長が加わっています。院長は、入院患者の紹介依頼書を廃止し、「入院患者さんは全スタッフの患者である。」という考え方のもと、「現在当院で提供できる最高の医療を提供する。」を新しい合言葉として、日本で屈指の医療の提供に努める努力をしています。そのためには、放射線科医長、整形外科医長、検査科医師の存在も忘れることができません。そして、何といっても、病院全体のメディカルスタッフ全員のバックアップが最大の武器となっています。
そして、私たちは「臓器別診療」をしていません。患者さんの訴えるすべての症状をできるだけ一元的に説明できる医学的解釈を行っているのです。これは、「人を単なる臓器の集まりではなく、すべての臓器が有機的に結びついている人」を診療しているということに基づいています。ですから、さいがた医療センターの診療はやさしいという評価を受けているものと自負しています。
特殊外来・専門外来も加わりました。これまでの頭痛・睡眠時無呼吸・慢性疲労(年齢制限あり)に加えて、アディクション(依存症)外来が加わってさらに充実しています。
これからもさいがた医療センターを応援してください。

国立病院機構 さいがた医療センター
院長 下村 登規夫