精神科急性期治療

統合失調症、うつ病、そううつ病、あるいはほかのメンタルヘルス障害。
精神症状のために困っている。どこに相談したらいいのか分からない。治療の場所に悩んでいる。
そんなとき、私たちはあなたの役に立ちたいと願っています。

精神科急性期治療とは

精神科急性期治療病棟は、精神症状のために困っている方に速やかに治療を提供する病棟です。
主に統合失調症、感情障害（うつ病、躁病、そううつ病など）、認知症などにともなう精神症状などを対象としています。
こう言った疾患はときに症状が激しくなり、自分でもうまくコントロールできず、ご自身も周囲も巻き込んで疲弊してしまいます。
私たちの病棟ではまず適正な診断を行い、エビデンスに基づいた治療を提案して参ります。
そして傷ついた気持ちが落ち着いてきたら医師や看護師、心理士やソーシャルワーカーなど多職種による連携のもと、あなたがまた社会の中で落ち着いて暮らしていけるよう、退院支援や生活環境調整、援助機関との連携調整を行います。

具体的にどうしたらいいの？

以下の流れをご覧ください。

病院に電話する。
まず病院に電話し、相談してください。地域医療連携室がお話をうかがいます。
受診調整
地域医療連携室と相談の上、受診日を決めます。決して押しつけたりはしません。あなたのご希望に応じて、受診日を調整します。またご希望に応じて、病院、病棟の見学もできます。詳しくは地域医療連携室にご相談ください。
初診
外来で医師の診察があります。血液検査、頭部画像検査、採血なども適宜行います。精神科の病気を見分けるため、身体の問題のチェックが必要です。もし検査に抵抗を感じる場合は、省いたり後日にすることも可能です。遠慮なくおっしゃってください。
入院治療
入院治療が必要と判断された場合、病棟にご案内します。入院日については、可能なかぎり相談に乗ります。当院では担当看護師制です。入院生活が不安でしたら、担当看護師が随時相談に乗ります。また担当医師、担当看護師とともに、臨床心理士や精神保健福祉士（PSW：精神科ソーシャルワーカー）が皆さまの相談に乗ります。

治療は担当医師や担当チームが定期的にカンファレンスを行い、皆さまの治療の進捗が滞らないよう、ベストを尽くします。3ヶ月が入院期間の目安です。
退院調整・退院支援
入院治療で症状が落ち着いてきたら、少しずつ退院の準備を行います。このときも担当看護師や担当チームがサポートしますので、ご不安に感じることは何でもおっしゃってください。外出や外泊とともに退院後の就労や家庭環境など、さまざまな調整を行います。
家族支援
精神症状とどうつきあっていくかは、ご本人と同様、ご家族も不安に思うものです。ときに精神科のケアは、本人と同じかそれ以上にご家族にも重要です。ご家族がご不安に思うことは、どうぞ遠慮なく私たちにご相談ください。
退院・外来ケア
十分な準備を行ったのちに退院します。でも焦らないでください。退院はゴールではなく、スタートラインです。息切れしないよう、私たちに伴走させてください。退院後は多くの方が外来治療を続けます。当院への通院が困難な方、もともとかかりつけのメンタルクリニックをお持ちの方は、ご地元の医療機関に紹介します。