依存症とは
アルコールや薬物など、高揚や酔いをもたらす物質を精神作用物質と言います。精神作用物質の依存、乱用を物質依存と呼びます。またギャンブルや食べ吐き、買物やゲーム、インターネットなど、特定の行動への依存を、行動依存(プロセス依存)と分類します。
どちらもコントロール障害、渇望、耐性の形成など、多くの共通点があります。
海外の研究によれば、行動依存でも物質依存と同様、脳の特定部位のドパミン活性が低下することが分かっています。
依存症が形成されると自分でコントロールをすることがむずかしくなり、ストレスがかかればかかるほど依存行動にのめり込んでいきます。
最初は楽しむためにはじめた行為がいつしか目的がすり替わり、ストレスを解消するため、イヤな気分を忘れるためへと変わっていきます。
やがてもとの量、もとの行動では十分な効果が得られなくなり、より激しいのめり込みへと進んでいきます。
この過程で仕事など、社会的な役割が困難になり、対人関係に支障が出てきます。うつや自殺のリスクも高まっていきます。