第6回さいがたセミナー

講演会要領

日時

2021年9月27日(月)15:00 ‐ 16:30

講演内容

「クロザピンシリーズ」

  • 第一部
    テーマ
    クロザピンと地域連携 -琉球病院を拠点とした沖縄モデル-
    講師
    国立病院機構琉球病院
    精神科医師 木田 直也 先生
  • 第二部
    テーマ
    薬剤師・看護師によるさいがたでのクロザピン使用の現状と課題
    講師
    国立病院機構さいがた医療センター
    薬剤師 苗田 洋生 先生
    南2病棟看護師 滝澤 弘規 先生
会場

新潟県上越市大潟区犀潟468-1
国立病院機構 さいがた医療センター
管理棟2階 講堂

Zoom

ID:993 3338 2627
パスワード:054501
(Zoom ウェビナーで同時中継します)

その他
  • 新型コロナウィルスの蔓延状況などにより、直前でも開催を中止することがございます。また、ご参加の場合はマスク着用等感染対策にご協力をお願いいたします。
  • 事前のお申込みは不要です。
  • 後日、講演につきましては Youtube に掲載予定です。
問い合わせ先

国立病院機構 さいがた医療センター 
事務部 管理課
TEL: 025-534-3131  
E-mail: 226-kanrika@mail.hosp.go.jp

講演レポート

多くの方に治療抵抗性統合失調症の希望を

9月27日、第6回となるさいがたセミナーが開催されました。シリーズとなるクロザピンに関するセミナーの第1回目の今回は、琉球病院からクロザピン臨床の第一人者、木田直也先生にご講演いただきました。
クロザピンに関する勉強をした方なら、どの本にも木田先生のお名前があちこちにあることにお気づきでしょう。実際、琉球病院での木田先生のクロザピン処方は、圧倒的な数です。そしてその豊富なご経験から、クロザピンを通じて治療抵抗性統合失調症にどうアプローチするのか、どんな点に気をつければ良いのかを説得力のあるデータとともにお話しいただきました。クロザピン治療というと一般の精神科ではハードルが高い、効果は分かっているが実際の導入には二の足を踏む、という精神科医療機関が多い中、琉球病院と木田先生はいち早くクロザピン治療を開始し、地域の連携体制を構築されました。それはおそらく、地域で多くの治療抵抗性統合失調症の方に回復を届けたいという熱意からだったのではないでしょうか。
穏やかで落ち着いた木田先生の語り口ですが、その裏に秘めた強い情熱を感じるご講演でした。
第二部では、当院の薬剤師の苗田さん、滝澤さんのお話をいただきました。
薬剤師、看護師というより患者さんに近い立場から、クロザピン臨床のあれこれをうかがうことができました。
第一部と第二部とあわせると、いかに多職種で患者さんを支援する必要があるのかがうかがえました。
今回のセミナーは、webでの開催(ウェビナー)と同時形式でした。Web上からも、多くの方々にご参加いただきました。中でも行政の方々の関心の高さには印象づけられました。
今後患者さんを治療師支援するために、ますます多職種連携、そして多機関連携、地域連携が必要になって参ります。今回のセミナーは、そう言った連携体制の基盤となったのではないでしょうか。とても印象深いセミナーでした。
木田先生、講師の皆さま、ほんとうにありがとうございました。