治療抵抗性統合失調症治療のご紹介

治療抵抗性統合失調症治療について

  • 今の治療で長い間、幻聴や妄想がよくならない
  • 社会復帰したいけど、うまくいかない
  • 足がムズムズして自分には薬があっていない

こういったことで悩んでませんか?
きちんと薬を飲んでいても、幻聴や妄想、自分や人を傷つけるといった症状がある方は、「治療抵抗性統合失調症」かもしれません。

当院では、クロザピン電気けいれん療法といった治療抵抗性統合失調症への専門的な治療を行っています。同じ悩みをもった方が治療を受けて社会復帰し、自分らしい生き方を送っている方もいます。

私たちと一緒に、あなたの夢をかなえる可能性を広げてみませんか?

クロザピン(クロザリル)

『最後の切り札』クロザピン

クロザピン(商品名:クロザリル)は、今まで2剤以上の抗精神病薬を十分期間、十分量使用しても改善が見られなかった、または副作用の出現などにより十分な量の抗精神病薬を使用できなかった治療抵抗性統合失調症の患者さんに対して、効果があることが世界で唯一認められた薬です。治療抵抗性統合失調症は珍しい病態ではありません。統合失調症の方の20%から30%にこの病態が現れると言われています。その治療薬としてクロザピンが承認されています。

治療抵抗性統合失調症は人口の0.2%とすると、クロザピンの適応する方は10万人中200人となります。フィンランドでのクロザピン投与率は10万人中189人と、ほぼ理想に近い水準に達していますが、日本は2018年時点で修正しても5.9人であり、フィンランドの30分の1に満たないのが現状です。

クロザピンについて

クロザピンは、世界100カ国以上で使用されており、他の抗精神病薬で十分な治療効果が得られない『治療抵抗性統合失調症』に対して、最も高い評価を受けている薬です。

クロザピンを内服した方には…
  • 長い間症状が改善せずに行動制限されていた方が、グループホームに退院しました。
  • 頭に聞こえてくる声におびえて、長年部屋に引きこもっていた方が、笑顔で人と会話し、外出や外泊ができるようになりました。
長年つらい症状に苦しんできた患者さんやご家族にとって、希望の道を開く可能性のある、『最後の切り札』とも言われる治療薬です。ではなぜ、そんな良く効く薬が日本では今まで使われずにきたのでしょうか?
副作用について

クロザピンには、『無顆粒球症』という重い副作用が起きる可能性があるため、これまで日本では使用が許可されていませんでした。顆粒球というのは、血液中にある細胞のひとつで、身体を細菌の攻撃から守る働きをしています。そのため、顆粒球の数が減ってしまうと、感染症にかかりやすくなってしまうのです。この薬が世界中で数多く使用され、日本でも慎重な試験使用の期間を経て、ついに使用できるようになったのは、やはりこの薬が治療抵抗性統合失調症に対して非常に高い効果を持ち、それによって多くの患者さんの生活に希望をもたらしてきたという事実があるからです。

安全にクロザピンを使用するために
  • クロザピンを使用するにあたり、病院・医療関係者・患者さんは、あらかじめCPMSというシステムに登録を行うことが義務付けられています。これは、それぞれの患者さんに対して、適切な頻度で検査が行われ、安全に使用されているかを絶えず確認するためのものです。仮に無顆粒球症を起こした場合にも、早期発見ができ、適切な治療を行うことで回復につなげることができるのです。無顆粒球症には、血液内科と連携して治療にあたります。そのため、血液内科医が居ない病院では、転院して治療を受けることになります。
  • 当院ではクロザピン専門病棟があります。そこでは集中的にクロザピン治療を行うことができ、副作用の発見や対応を迅速に行うことができます。当院には血液内科医が常勤しているため、無顆粒球症の早期対応が可能です。
当院のクロザピン治療における副作用(2020年4月現在)
当院のクロザピン治療における副作用(2020年4月現在)

クロザリルの治療を実施している医療機関情報(新潟県)

  • 新潟大学医歯学総合病院
  • 南浜病院
  • 新潟県立精神医療センター
  • 田宮病院
  • 有田病院
  • 新潟県立新発田病院
  • 魚沼基幹病院
  • さいがた医療センター

受診希望の方へ

クロザピンを使ってみたい、詳しい説明を受けたい、とお考えの方は、まずは現在かかっている主治医の先生とご相談なさって、紹介状をもらって来ていただくようお願いします。初回受診時はご家族のみでも可能です。電話にてご予約ください。

医療関係者の方へ

紹介をお考えになる患者様がいらっしゃいましたら、お問い合わせください。

【問い合わせ先】

独立行政法人 国立病院機構
さいがた医療センター
〒949-3193 
新潟県上越市大潟区犀潟468-1
TEL:025-534-3131 
FAX:025-534-4824

電気けいれん療法

電気けいれん療法とは

脳に短時間の電気刺激を与え、けいれん発作と同じ変化を引き起こすことで、病気による症状を改善する治療法です。約70年の長期にわたって、世界各国で広く行われ、効果や安全性がはっきりと認められています。当院での実績は年間約120例であり、多くの症例ではっきりとした症状の改善がみられています。

対象となる患者様

主に、重症の統合失調症・躁病・うつ病の患者さんを対象としています。
以下にあてはまるような方では、特にこの治療が推奨されます。

  • いままで色々な薬の治療を試したけれど、病気が良くならない。
  • 薬の治療では、強い副作用が出てしまう。
  • 緊張、興奮、昏迷などによる身体の衰弱や、切迫した自殺の危険性があり、早急に症状を改善したい。
  • 以前に電気けいれん療法を受けたことがあり、効果があった。